ピックアップソーシャルプロジェクト

特定非営利活動法人しゃらく

より広い範囲での活動を
訪問看護ステーションうみ
旅以外にもひとりひとりの日常をサポートしたい

 2015年には旅という「非日常」な部分だけでなく、日常の部分にも介入していきたいと考え、訪問看護事業をスタートさせます。
 しゃらくのステークホルダーである高齢者等は情報弱者で、しゃらくの旅行事業などの情報を知ることができないというところに課題がありました。「訪問看護ステーションうみ」は、「住み慣れた自宅で人生の最期を迎えることができる」をコンセプトに訪問看護を行っています。
 訪問看護ステーションうみでは、医療や介護者の効率性を重視した環境で介護をするのではなく、できるだけ本人やその家族の希望に沿う形で最期を迎えられるような柔軟なケアを目指しています。

被災地での活動・古民家再生事業
被災者を山形へお連れして、心をリフレッシュしてもらう

古民家に集うボランティアの方々
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 東日本大震災から1か月後、被災地を視察した時の光景が目に焼き付いたそうです。
それは、体育館で多くの方が寝泊まりしているところで要介護の人たちが、人前でおむつを換えられていたシーンでした。小倉さんは「人間の尊厳が阻害されている」と感じたといいます。非常事態だから仕方がないという部分もあるかもしれませんが、それでも一定の配慮があってもいいのではないかと怒りさえも覚えたそうです。
 そして2012年からスタートしたのが、「被災者の方が心から安らげる場所」を作る事業です。その拠点となったのは、今にも消滅しそうな石巻市の尾ノ崎地区。しかしここには地域の方に愛されたであろう築120年以上の歴史がある建物が残っています。
「この建物を修繕し、ここに集うことができるようにしたい」と小倉さんは考えました。この古民家を再生させて、震災でばらばらになった人たちの帰ってくる場所を作りたいと心から思ったそうです。

 現在も「現地の力になりたい」という思いを持った西日本の方々を被災地に送るバスツアーを続けています。このツアーは3泊4日で、古民家再生の手伝いや、集落の整備や地域の仕事のお手伝い、隠れた観光スポット発掘など尾ノ崎地区を盛り上げるための活動を行います。4年間で計26便、参加者は568人を計上しました。
 がれきの片づけや泥かきなどの目に見えた復興作業はなく、当時押し寄せたボランティアの数も極端に少なくなっています。被災者の方々は、自分たちの存在が忘れられつつあるのではないかと不安に思っています。しかし支援の必要はまだまだあり、引き続きこのバスツアーを継続されます。