ピックアップソーシャルプロジェクト

一般社団法人のあっく自然学校

「他」者との共存共栄

 現在、のあっく自然学校では大阪、兵庫、岡山で活動を行っています。この3校ではそれぞれの特徴を生かした取り組みを行っています。また、のあっくだけでなく、同業他社でもある組織と共同して自然学校の取り組みを広めています。こうしたオープンで透明性のある運営は利用者にも安心を与え、社会への貢献度も高い。そうしたことが実績として積み重なり、企業との連携も増えています。

岡山県の施設「おおすぎ」
岡山校は茅葺屋根の古民家でプログラムが行われています。

茅葺屋根の古民家
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 岡山県津山市にあるのあっく自然学校の岡山校「おおすぎ」は茅葺屋根を持つ歴史ある古民家です。ここでは四季折々の風景を楽しむことが出来、のあっく自然学校のプログラムの約4割をここで行っています。施設は地域の方々に貸し出すオープンな運営をおこなっており、その利用方法はさまざまです。
 そもそも、高井さんは大学院時代に「NPO法人の存続」をテーマに研究をしていました。NPO活動を行っていても、それを続けていけなければ意味がないと感じていた高井さんは組織の経済的安定のため、続けていける仕組み作りを模索していたといいます。
 そんなときに、津山市が運営する野外活動センターで、キャンプイベントを手伝うことになり、広報の方法や運営の仕方をアドバイスしたところ100名の募集に対して200名以上の応募が殺到しました。その結果、参加者保護金からこの地で活動を継続して欲しいと依頼があり現在の古民家物件を紹介されました。自分たちの施設を持ち、そこに参加者を連れて行くことで自己資金となる。そうしてまた、充実したプログラムの提供につながる。そのサイクルを生み出すことがのあっく自然学校の継続的な運営に繋がったといいます。
 岡山校の施設「おおすぎ」の有効な利用方法として、海外からの子どもたちを受け入れ、日本文化や農作業に触れられるようなプログラムづくりを目指しています。
また、岡山での害獣対策事業の取り組みも視野に入れているということで、活動の幅が広がりを見せています。

ポータルサイト「キャンプKANSAI」
ポータルサイト「キャンプKANSAI」が果たす役割

ポータルサイト「キャンプKANSAI」
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 多くの子ども向けキャンプを開催する団体がある中で、保護者の視点ではどのキャンプ団体が安全なのかが比較できないという声に応えるために、2013年同業他社であるNPO法人ネイチャーマジック、NPO法人ブレーンヒューマニティー、NPO法人生涯学習サポート兵庫と協働でポータルサイト「キャンプKANSAI」を開設しました。
 4社で議論し五つ星の評価基準を設けて、キャンプイベントがどの程度の基準に達しているのか参加者が一目瞭然でわかるようにしたそうです。現在では、15団体参加しイベント情報を掲載しています。
 サイト開設以後問い合わせ増加し、関東などから帰省時期にあわせて参加するなどチラシが配られていなかった地域からの利用が増えたそうです。

企業との連携
のあっく自然学校の設立から10年が経過し、多くの行政や企業との連携が生まれた。

 大阪ガス株式会社や株式会社日本旅行と協働でプログラムを作成し、子どもたちが楽しめる内容を提供してもらったといいます。また、活動で使う備品などへの協力もありました。
 フマキラー株式会社からは虫よけスプレー、江崎グリコ株式会社からはキャンプで食べるカレー、大塚製薬株式会社からは熱中症予防にポカリスウェットを提供してもらっているそうです。自社商品のありがたい協力により、のあっく自然学校はより充実したプログラムを実施することができるようになりました。
 また、資金調達の工夫として、スタッフが着るTシャツにスポンサーの社名を入れるという取り組みも行っています。2011年から株式会社農協観光の社名が入ったTシャツ、ジャンバーを6年間使用しました。のあっく自然学校の会員数は現在2,500人となり、子どもたちの保護者や旅行先での露出を考えると、社名の入ったTシャツはスポンサーにとって有効な宣伝方法となります。