ピックアップソーシャルプロジェクト

チャイルド・ケモ・ハウス

設立の経緯

 「夢の病院」をテーマに、家族みんなで暮らしながら化学療法を受ける日本初の小児がん専門治療施設。
 NPO法人チャイルド・ケモ・ハウスの事務局長を務める田村亜紀子さんは、ご長男が小児がんとして闘病した当事者のひとりです。神経芽腫の診断を受けた2歳9か月から始まった長期にわたる入院生活。
入院中の個人スペースはほんのわずかでした。
 自由に動き回ることはできず、大きな音を出さないようにと周りに気を遣いながらの生活は、入院している結人君だけでなく付き添いの家族にも精神的・肉体的な疲労が蓄積されます。

 2005年、治療で関わりのあった医師から「小児がん患者たちの生活環境を改善するため、今までとは違った新しい仕組みをつくりたい」と相談されたことがチャイルド・ケモ・ハウススタートのきっかけとなりました。
 当初は小児がん患者、その家族、医療従事者やチャイルド・ライフ・スペシャリストの方と何度も話し合いを繰り返しました。そうして、“まちづくり”や“震災復興”など、医療以外の知識のある方からの意見も取り入れ、「家族が一緒に過ごせる病院」の建設を目指すことになりました。1年間の研究会を経て、2006年11月NPO法人「チャイルド・ケモ・ハウス」の設立に至りました。